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環境に合った保険を考える


結婚しているけどお子さんはいない方

<結婚しているけどお子さんはいない方>    

■必要な保障を考える

 ご結婚を機会に保険に加入された方、加入しようと考えている方が多いと思います。

 もう加入された方はご自身の保険の内容をもう一度よく理解するために、「本当にいまの保険が必要なのか?」を考えてみてください。すすめられるままに生命保険に加入していると、必要以上に大きな保障を購入して、余分な保険料を支払っているかもしれません。保険以外にももっと大事なものがあるんじゃないかを考えてみる機会にしてみてください。

 

 本文にも書きましたが、結婚したからといって必ず生命保険が必要だとは限りません。もし、ご主人がなくなった後、奥様はどうされますか?再婚されますか?再婚されずに一生独身を通した時、お仕事はされますか?
 これはみなさんそれぞれに生き方、価値観の問題ですよね。ですから、そのあたりもよく考えて生命保険を考えることをおすすめします。

 

 よく生命保険会社がすすめるのは、『死んだ時3,500万円、入院した時5,000円、ガンで入院した時10,000円』。そのほかにもいろいろ付いたフルスペックの保険のようです。この場合ですと、保険料は30歳で13,500円程度となります。もちろん10年たつと保険料は上がっていきます。

 

 もし、奥様にとって将来再婚されるなどで生活保障が必要なければ、死亡時の保障は、

・今ある住宅ローンを除くローン残高(住宅ローンでは団体信用生命保険に加入しているため、そのための生命保険は必要ありません)
葬儀代
1〜2年程度の生活費の総額の保険

 があればいいかもしれません。それに入院したときの保険があれば十分だと思います。

 

 奥様が再婚はされないで永遠の契りを守るという場合でも、奥様の一人の生活に必要な金額は毎月いくらぐらいでしょう?その不足額と葬儀代・ローンを加えれば必要な保障額となります。ここで大事なのは保障の内容を考えそれに見合う保障を充てることだと思います。

 

 また、ここで一番大きな金額となる毎月の生活費の不足額の累計は年数が経つに従って減っていくということです。つまり年々、必要な保障額は少なくなっていくということです。

 

 例えば奥様が30歳の時ご主人が亡くなったとします。もし毎月の生活費が10万円不足するとするならば、30歳の女性の平均余命は約56年です。この場合の総不足額は、

 10万円×12ヶ月×56年6,720万円です。

(保障額を算出するにはこれに金利を加味しますから、もっと低くなります)

 

 これが10年後、つまり奥様が40歳の時だと、40歳女性の平均余命は約46年ですから、この場合の総不足額は、

10万円×12ヶ月×46年5,520万円です。

 

 簡単に表しますとこのようになります。

生活費の不足額


 時間が経てば保障額は少なくてすみますね。


 ただ、ここでは厚生年金から支給される遺族厚生年金を考えていませんでした。これが意外と大きいんです。次のページで遺族年金の重要性を一緒に見ていきましょう!




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